ごあいさつ Greetings

ph_president この度、平成29年10月6日(金)から8日(日)まで、大分市ホルトホールにて開催予定であります、第6回日本下肢救済・足病学会 九州・沖縄地方会 学術集会の大会長を仰せつかりました社会医療法人敬和会大分岡病院の立川洋一です。本学術集会を開催するにあたり、一言ご挨拶申し上げます。
 本学会を主宰させて頂くことは大変光栄であるとともに、その責任の重大さを改めて痛感しております。日本下肢救済・足病学会は、下肢救済・切断回避と足病の治療・ケアとそれらに関わる臨床的課題解決を積極的に取り上げる場として、平成21年5月に設立されました。地方会としては、北海道地区に次いで全国で2番目に平成23年10月に九州・沖縄地方会が設立され、平成24年10月から年に1回、学術集会が開催されております。これまでの5回は、いずれも福岡県で開催されておりますが、今回、初めて地方都市の大分市での開催の運びとなりました。
 近年、日本は比類のない超高齢社会に突入しています。健康寿命を延伸するためには「歩く」ことが極めて重要であることは言うまでもありません。一方、糖尿病患者さんの増加とそれに伴う透析患者さんの増加により、糖尿病壊疽や重症下肢虚血による足病変を合併する患者さんが増加の一途を辿っています。これらの足病変の治療には、創傷を管理する形成外科や皮膚科のみならず、全身管理を担当する糖尿病内科、腎臓・透析内科、末梢動脈疾患に対する血管内治療を行う循環器内科や放射線科、外科的血行再建を担う血管外科など多くの診療科による集学的治療が必要になります。また、専門的なナーシングケアに加え、臨床心理士によるメンタルケア、栄養士による栄養管理などの重要性も指摘されています。集学的な診療には、超音波技師を初めとする臨床検査技師や、放射線技師、臨床工学技士も加えた多職種によるチーム医療が欠かせません。平成28年度の診療報酬改定では、下肢創傷の重症化や再発の予防の重要性から、人工透析患者の下肢末梢動脈疾患重症化予防の評価として下肢末梢動脈疾患指導管理加算が初めて予防医療の領域で保険算定可能になりました。このような現状から、今回の学術集会のテーマは「歩き続けよう、自分の足で。」としました。患者さん、患者さん家族を含む多職種によるチームアプローチで足病変の重症化予防、再発予防を積極的に行い、たとえ罹患したとしても、早期発見、早期の集学的治療により、患者さんが自分の足で歩き続けることを可能とし、QOLを向上できるよう、多職種がチームで貢献したいという思いからです。今回の地方会では、学術集会のみでなく、市民公開講座も予定しております。学術集会では、医療提供者側のチーム医療の質向上が図れ、市民公開講座では、患者さんや一般市民の方々にこれらを啓発できる地方会にしたいと考えています。現在、皆様方のご期待に沿えるべく運営準備を進めているところですが、学術集会の詳細につきましては今後Web等を通じまして逐次ご報告させて頂きます。
 多くの診療科、多職種が参加される学会のため、各種の学会・研究会と日程が重なってしまうこともあるかと存じますが、是非、日程を調整の上、多くの皆様が大分にお越し下さり、本学会で皆様とお目にかかれるのを楽しみにしております。
 
平成28年10月吉日
第6回日本下肢救済・足病学会 九州・沖縄地方会学術集会(平成29年10月開催予定)
大会長 立川洋一
日本下肢救済・足病学会 九州・沖縄地方会 評議員
日本下肢救済・足病学会 評議員
社会医療法人敬和会大分岡病院 院長
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